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ももいろクローバーZ 有安杏果卒業について、いま思うこと


1号です。

逆境のたび強く大きく育ってきたアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。

ももいろクローバーZが息の長い芸能活動ができるよう、微力ながら応援しています。

ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)



既報の通り明日、2018年1月21日にももいろクローバーZのメンバーである有安杏果さんが卒業することになりました。
ファンの皆様へ|ももいろクローバーZ 有安杏果オフィシャルブログ「ももパワー充電所」


このブログでももクロについて書き始めた2011年には、彼女たちを取り上げてくれるメディアも少なく、まとめサイトのようなキュレーションをしてくれるサイトも未整備でした。
これだけ多くのメディアに取り上げてもらい、これだけ多くの人が有安杏果の卒業について様々な意見を表明するようになったことを嬉しく思います。


1号もこの一週間、仕事に身が入らず有安杏果Twitterをしていた時間が長かったです。
特に印象に残ったもの、心の整理に役立ったものを紹介します。



ひとりでドアを閉めて。ひとりで名前消して。|フモフモコラム グラマラス

緑推しの著名ブロガーの方です。1号もフモフモ編集長の記事を読んで満足してしまうことが多く、自分でブログを書こうという使命感が薄れてしまったくらいです。この回も名文でした。

卒業発表当日の困惑する気持ちが伝わってきたんですよね。
そう、こんな気持ちだと1号も思いました。

ただ「なぜこんないきなり発表したの?」については、事務所の慰留もあって有安本人が望む形ではなかったのだろうことが以後のインタビュー等で徐々に分かってきました。



有安杏果さん、貴方を嫌いになりました。|hisayonaraのブログ

この記事はとても話題になりましたね。
卒業発表の15日から一夜明けて、id:hisayonara さんに限らず多くのファンにとってフツフツと怒りが湧いてくるタイミングだったのだと思います。
読み返したら追記がだいぶ増えていますね。

1号も有安杏果卒業について、言葉にならないモヤッと感をこの時期感じていました。
様々なメディアに出演して卒業を決断した理由について語る彼女の晴れやかな顔、「普通の女の子の生活をしてみたい」「先のことを何も決めたくない」「もっと成長したい」といった通り一遍のコメント。これらは「ももクロらしくない」なと1号は思っていました。


15日のエントリへ付いたコメントへ返信を書きながら、1号がたどりついた考えはこうでした。


Twitterの140文字では足らないから解説記事でも書こうかと思っていたところで読んだのが id:voleurknkn さんのこの記事でした。

ももいろクローバーZ有安杏果さんの卒業と残酷さについて|生きてみた感想


私の感じていた事が、整然と詳細に書かれていて感服しました。

ももクロについてはしばしばメディアに現れる姿とそれ以外の素の場面とでまったく裏表がない、というエピソードが言及され、ファンたちもそのことを誇りに思っている。実際には、ももクロの運営はすべてをさらけ出しているわけではなく、むしろ見せる部分と見せない部分とをきわめて繊細にコントロールしている。ファンたちが見ることができるのは、ももクロという存在の「ファンタジー」を裏切らない部分だけであるはずなのだ。しかしももクロのファンたちは、その「ファンタジー」をももクロの「リアル」だと感じている。ここに、ももいろクローバーZという存在の魔法があったのだ、と個人的には考えている。ファンタジーをファンタジーとして消費するのでなく、ファンタジーをリアルとして消費するということ。ももクロというのは、ファンタジーのような、でもリアルな存在なのだとみんなが信じていたこと。ここに、ももクロの唯一無二の魔法があったのだ。

このパート、読んでいて心を抉られる思いでした。
有安杏果さんがこの期に及んで辞めると言えてしまった事実は、ももクロとモノノフのアイドル史上最も幸福な関係*1に疑問符を付けてしまった。

でも、有安さんが一年以上まえから卒業を決意しており、またそれ以上前から卒業という決意にいたるような苦悩を抱いていたのだとすれば、これは残酷な状況といわざるをえない。他のメンバーも、スタッフも、ファンもみな信じ切っていたももクロという魔法を信じられなくなったまま、笑顔で活動をつづけなければならなかったこと。これは、残酷だ。ぼくがもっともショックを受けていることの一つは、ももクロには無縁だと思っていた残酷さが、ももクロのど真ん中にじつは潜んでいた、という事実かもしれない。そしてそのことを知らずに、結果としてはその残酷さに荷担しながらももクロという魔法を享受していた、という事実。


先の1号のツイート、文字数の関係で削りましたが「えっ、僕がこんなに愛しているももクロをキミは大して好きじゃなかったの!?」の後に「その、だったらなんかゴメンね・・・」という言葉が付いています。

筆者の方も、この後でももクロファンとして、ぼくたちはさらに一段成熟する必要がある」と指摘しています。


有安杏果卒業に関して、1号は二つの心配をしていました。
落ち着いて言語化すると以下のようにまとまります。


ひとつめは、「(5人で完成体だと信じていたのに)4人になってしまったももクロを自分は愛せるのだろうか?」ということ。


ふたつめは、「『ももクロとモノノフのアイドル史上最も幸福な関係』を否定して、その外側へ出てしまった有安杏果をどう遇すればよいのか?」ということ。


ひとつめはすぐに解決しました。
15日にメンバー5名全員が出演した「川上アキラの人のふんどしでひとりふんどし」で百田夏菜子さん、玉井詩織さん、佐々木彩夏さん、高城れにさんの姿を見たら「自分はこの子たちを支えていける」と素直に思えたのです。
ファンとしてもう一弾成熟する必要はあるのかもしれません。それでもこの4人を自分は愛していると思えたのです。


ふたつめは「ももいろクローバーZ 2018 OPENING〜新しい青空へ〜」を明日に控えた今になっても分かりませんでした。ライブ会場で感じた素直な気持ちを明日あらためて書こうと思います。


でも有安を責める気持ちは全く無いんですよね。

そもそも自分とももクロの貸し借り勘定を考えるとファンになった瞬間からずっと「借り過ぎ」の状態(つまり1号が恩返ししないといけない状態)なんです。有安を含むももいろクローバーから向けてもらった親愛に、感動に、相応しいものを返してあげられてない。返すためにライブへ行って応援すると、そのたび借りが増えて帰宅している。

こんなにもらいっぱなしの状態で、有安に「もっと欲しいです」となんて言えませんよね。

よくもまあ、あんなリーダーとメンバーとマネージャーに8年も付き合って付いてきてくれたよな、とも思います。

今日まで頑張ってくれてありがとう。良かれと思って応援したけれど、悲しい気持ちやつらい気持ちにさせていた部分があったら本当に申し訳ない。



2018年1月21日がやってきます。

5日じゃ間に合わないだろうと思っていたLVもAbemaTVの生中継も、実現しました。
たくさんの人がももいろクローバーZのために必死で動いてくれたのでしょう。
1号がブログを書いている今この時間にも、幕張メッセでは夜を徹して設営や準備が進んでいるのでしょう。
これだけ多くの人が動いてくれるのは、ももいろクローバーZがこれまで積み重ねてきたたくさんの笑顔に対するささやかなお返しなのだと思います。

生で5人ライブを見られる幸運を噛み締めつつ、今夜はここで筆を置くことにします。

*1:1号は今もそう思っています。