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マンガ生成ソフト「こみPo!」は第2の「初音ミク」になる可能性を秘めている

1号です。

いま各所で話題になりはじめている「こみPo!」がすごいなあと思ったのでエントリにします。

<「こみPo!」公式サイト>

「まったく絵を描かなくても、気軽にPo!とマンガが作れちゃう」

というコンセプトのソフトで、3Dモデルのキャラクターに簡単な芝居をつける→コマに入れてフキダシにセリフを入れることで絵を1枚も描くことなくマンガを生成できてしまう……というもの。
動画で見ると分かりやすい(↓)です。

公式サイトには「使い方」としてこんなことを言っているけれども、これは成功すればもっと大きなムーブメントを起こす可能性を秘めていると思うのです。
【こみPo!で作ったマンガを発表しよう・活用しよう】

プロのマンガ原作者がネームを作るのに活用する可能性

初音ミク」は作曲者にとってネックであった“歌い手”の役割を果たしていました。多少の不自然さは残っても、作曲者の意図を正しく汲んで音程を外さずに(しかも藤田咲の声で)24時間いつでも歌ってくれる「初音ミク」は作曲者にとって非常にありがたい存在でした。音楽業界の人に聴いたことがあるのですが、初音ミクが出てから「仮歌(楽譜が読めない人に歌ってもらう際、お手本として渡す音源)」を作るのがすごく楽になったそうです。
「こみPo!」は同じようにマンガ原作者が作画担当に渡すネームを制作するのに使われるようになるかもしれません。これまで作画担当にある程度の裁量を任されていたレイアウトや表情の芝居付けまで原作者側が行い、作画担当は純粋に絵のレタッチだけ……という新たな分業制作体制も考えられます。

ニコニコ静画」がブレイクする可能性

初音ミク」はニコニコ動画のブレイクに大きく寄与したことは周知の通りです。初音ミクに歌わせた楽曲そのものがニコニコ動画というプラットフォームを得て広まり、評価される楽曲(歌手の差が無くなっている点がミソ)を創ったクリエイターはファンとチャンスを得ました。
「こみPo!」でも市井のクリエイターが作ったストーリーマンガをニコニコ静画というプラットフォームを得て広まり、優れたストーリー(画力の差が無くなっている点がミソ)を創ったクリエイターはファンとチャンスを得ることになると思います。
また、こみぽちゃんもミクのようにキャラクターが独り歩きしてゆくかもしれません。変にキャラ付けしていかない方がよいのかも。



あと「拡張パックを販売する」という余地がある分、「初音ミク」よりもビジネス的に優れていますよね。パッケージを売って終わりじゃなくて、拡張パックや既存のキャラクターものとのコラボなどのTCG商法が可能。

ぜひ開発された株式会社ウェブテクノロジ・コムさんには信頼できる出資者や協力会社と組んで大きく飛躍していただきたいと思います。
ニコニコ静画とのコラボ企画は既に進んでいそうだけど……



とにもかくにも正式発売が楽しみです。
いい時代になったものだなあ。



(追記)
検索してみたらたけくまメモをはじめ色々な記事やコメントもありますね〜
http://ceron.jp/url/www.dfnt.net/t/photo/column/comipo.shtml
http://www.manganippon.net/essay/181/