高城れにさん結婚おめでとうございます
1号です。
国民的女性アイドルグループの新しい形を模索するアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。(ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)。
各所でニュースになってるとおり、本日13時の公式Yotube配信にてももいろクローバーZの紫こと高城れにさんが日本ハムファイターズの宇佐見真吾選手と結婚することが発表されました。
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まるごとれにちゃん2019(福島公演)/箱推し7年を経て紫のグッズを買ったファンのおはなし
1号です。
ファンと同じ目線で夢を目指すアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。(ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)。
今日は、3月9日に実施された「まるごとれにちゃん2019」のレビューを書き残したいと思います。
「まるごとれにちゃん2019」
出演:高城れに
日時:2019年3月8日(金) open 17:30 / start 18:30 / (20:30終演予定)
会場:神奈川県・カルッツかわさき 川崎市スポーツ・文化総合センター日時:2019年3月9日(土) open 16:30 / start 17:30 / (19:30終演予定)
会場:福島県・いわき芸術文化交流館 アリオス
1号は2010年にももいろクローバーのファンになって以来7年にわたり「箱推し」*1として活動してきました。応援グッズも個別色ではなく箱推しを示す「黒」だけを買ってきましたし、サイリウムの色もライブ中に適宜入れ替えていました。
まあモノノフ(ももいろクローバーZのファン)の圧倒的大多数は箱推しです。特定の色のグッズを身にまとっている方も、ももクロの紫も赤も黄色も青もピンクも緑も全員大好きだけど強いて言えばこの娘が好きという感じなのだと思います。「●●寄りの箱推し」と名乗る方も多いですよね。
そんな中、1号は2017年後半から「紫(高城れに)」にしたのですよ。
きっかけは同年に発売されたソロコン4タイトルAE限定特典付セットでした。
この時期のももクロは(百田夏菜子が朝ドラの収録に活動時間の多くを割いていたこともあり)息の長いグループ活動をするためにも個々人の活動の幅を拡げようと積極的な模索をしていました。
彼女たちた目標として常々公言していた嵐やかつてのSMAPのように、グループ活動を基盤としつつも個々人の個性を活かした個人活動も伸び伸びとできる。グループの求心力を個人活動でも強みとして活かしていく。そんな状態をももいろクローバーZは目指しているわけですから。
そんな文脈で実施されたソロ公演(※赤と黄色はソロは荷が重いと2人セットで公演しました)。1号は箱推しとして「ソロ公演は単推しファンのもの。箱推しが彼ら彼女らの座るべき席を奪ってはいけない」という自負から抽選にもライブビューイングにも申し込まずにいたので、映像化されてはじめて目にする機会を得ました。
有安杏果の「ココロノセンリツ」はシンガードングライターのソロライブとして高い完成度でしたし、佐々木彩夏の「AYAKA-NATION」は浜崎あゆみをリスペクトしつつあーりんのアイドル自己演出が極まった個性的な出来でした。「ももたまい婚」も川上アキラに演出させてしまったことで醸し出された良い意味でも悪い意味でも楽しめる茶番になっていました。
それぞれコンセプトが明確でよく練られていて楽しかったし、エモーショナルでした。
でも。
1号の心にダントツで刺さったのは、コンセプトも散漫で完成度もパフォーマンスレベルもさして高くないまるごとれにちゃんだったんです。
(自分の中で)まるごとれにちゃんを生で観る資格を得るため、1号は身にまとうグッズを黒から紫に変えたのでした。
行ってきましたいわき!
最高でした。多少無理してでも行ってよかった。
とはいえソロコンサートへの道は険しかった。。。
特に「まるごとれにちゃん」は終演後に観客全員とハイタッチ会をするという狂気(喜?)の仕様のため横浜アリーナみたいな大箱で公演はできず現地参戦の応募倍率は高かったのでした。
昨年は抽選に申し込むもあえなく落選してライブビューイング参戦、今年も1日目のカルッツかわさき公演は落選でした。しかし福島公演なら倍率も下がるのではと申し込んだ2日目公演県アリオス公演に当選したのでした。
会場は確かに遠かったのですが、チケット発券したらとんでもない良席で憧れのコンサートを間近で観ることができ感激でした。
ジャイアンリサイタル! マシュマロボディ!
「まるごとれにちゃん」と言えばジャイアンリサイタル(1号しか言ってません)。
披露される曲の多くはなんと、れにちゃんがカラオケで歌いたい/歌ってる歌!
今年はアニソン枠では「前前前世(君の名は)」「生まれてはじめて(アナと雪の女王)」「ライオン(マクロスF)」などが並びました。そこにイベント演出的な脈絡や構成などは存在しません。プロの演出家がこのセットリストを組んだらクビ間違いなしです。
でもそれがいい!
そしてマシュマロボディ(これは本人談)。
ももクロのオチ担当として可愛い衣装を着る機会も主役になれる機会も特に少ない彼女がここぞとばかりに可愛い衣装を着られるソロコンサート。ヘソ出し衣装などもあるわけです。そこでスカートの上へ柔らかに乗り出す腹肉!
昨年のライブビューイングで目の当たりにした1号は(ファンだけど)「えぇ・・・」と思わず声が漏れるほどのインパクトがありました。今年は昨年よりだいぶ改善されてましたね。
でもそんな姿で出てこられちゃうところも可愛い!
じゃあ何がそんなにエモいのか
前項の内容はほぼ悪口じゃないか、と読まれた方は思うかもしれません。
でもとっっっても心に響くのですよ。
彼女の優しい人柄が公演の行間から滲み出てしまうのです。
1号がこれだけ「まるごとれにちゃん」を好きな理由はきっとこのコンサートが「みんなどうしたらこのコンサートを観て幸せな気持ちになって帰ってくれるかな」という問いから組み立てられているからだと思うんですよね。一見好き勝手やっているような演目のひとつひとつも、「ファンのみんなも喜んでる私が見たいはず!(私自身もファンだからわかってるんだから!)」という理屈の延長線上にあり、まあその通りなんですよね。
ももいろクローバーZの歴代メンバーの中で歌もダンスもトークも特段秀でていなかった彼女が、観に来る人たちのために今できる精一杯を絞り出して作ったことが伝わるから心を打つのだと思います。
100点取る力量がある人が力をセーブして取る80点のパフォーマンスより、60点しか取る力のない人が観客のために力を振り絞った61点のパフォーマンスに、観客は感動すると1号は思います。そしてそれはももいろクローバーらしさそのものだよなあ、と1号は思うのでした。
「私なんかがこの曲を歌っていいのかな」という葛藤がありつつも地元の小学生たちと一緒に披露してくれた「花は咲く」。そしてコンサート開催日の由来にもなった「3月9日」。そして最後のMC。この人の辞書に社交辞令など存在しないのだな、と思わずにはいられませんでした。
客席と歌う『3月9日』のサビを現場で体感できたのは幸福でした。
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらに いることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
(レミオロメン『3月9日』サビ歌詞)
歌詞はパフォーマンスの一部にとどまらない、想いを伝える「ことば」です。
人の心を動かすのは、完成度ではなく想いなんだという話でした。
泣かないで、れにちゃん#まるれに #まるごとれにちゃん pic.twitter.com/QzgbQgYRHH
— ラフィアン@バレイベ裏 (@quattroMCZ) 2019年3月9日
来年も、再来年も、1号は「まるごとれにちゃん」が観たいです!
*1:アイドルグループの特定の誰かを応援するのではなくグループ全体=箱を応援するというスタイル
センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント 〜再会〜/およそ考えうる限り最高に幸福なファンイベント
1号です。
すっかりももクロファンブログとなって久しい(さらに更新もさっぱりしていない)当ブログですが、久しぶりにレビューを書かせていただきます。
公演名:『センチメンタルグラフティ20周年スペシャルイベント 〜再会〜』
開催日:2019年1月19日(土)
第一部「20周年スペシャルトークショー」[開場]13:00/[開演]14:00
第二部「20周年スペシャルコンサート」[開場]18:00/[開演]19:00
会 場:一ツ橋ホール(神保町)
出演者:有島モユ/岡田純子/今野宏美/鈴木麗子/鈴木麻里子/豊嶋真千子/西口有香/前田愛/満仲由紀子/米本千珠
主 催:センチメンタルグラフティ20周年プロジェクト
制作・運営:セブンセンシズ、ディスクガレージ
協 力:MAGES.、青二プロダクション、TABプロダクション、ポンテ
1号はクラウドファンディングに応募して第二部のみ参加しましたが・・・
本当に、本当に幸福なイベントでした。
企画者であり出演者でもあるSGガールズ(出演声優のみなさま)、そして企画実現に力を貸してくれたスタッフの皆さまに、一人のファンとして篤く篤く御礼申し上げます。
心震わせる、素晴らしく幸福な時間をありがとうございました。
何がこんなに心を震わせたのか
御礼だけではブログ記事でもなんでもないので、なぜこれほどまでに心震えたのか真面目に分析して感謝の気持ちの表明としたいです。
ポイントを3つに絞って、順に書き綴ります。
☆ファンイベントだった
☆出演声優が企画発起人だった
☆「センチ」を好きでいる事を承認される場だった
ファンイベントだった
まず最初にこの点に触れなければなりません。
驚くべきことに、このイベントが「ファンイベント」だったことです。
近年では周年企画も珍しくなくなりましたが、大きく分けると権利元主導のものと、ファンが権利元の協力を得て自主開催するものがあります。
昨年で言えば前者はセーラームーン25周年プロジェクト、後者がserial experiments lain20周年企画イベントなどでしょうか。
前者は消費の再喚起が主目的です。アニメの放送やゲームの発売当時まだ子どもや学生だったファンも、周年企画の頃には自由にできるお金を持った大人になって、当時は手が出なかったものを買ってくれたりしますので。
だから予算も付きますし、派手な動きもできたりします。
一方でファンイベントは、ファンのファンによるファンのための手作りイベントです。
素人っぽいですし大掛かりなことはあまりできません。
権利元の協力を得て、当時のスタッフやキャストが来てくれることもあります。
CAMPFIREでクラウドファンディングを募って、という流れから考えれば今回の「センチメンタルグラフィティ20周年スペシャルイベント〜再開〜」もファンイベントの括りだろうと思われるかもしれませんが、1号は斜に構えておりました(今となっては本当に申し訳ない気持ちですが)。
主催者の前面に立っているのは声優さん達だし規模も大きそうだし、裏に仕掛け人もいるプロっぽいイベントなんだろうと高をくくっていたのですよ。
それが実際に観てみたら(生バンドだったり会場が大きかったりはしつつも)良い意味で素人っぽいというか、ファンがファンのためにファンの観たいものを実現した手作りイベントがそこにありました。
第二部の公演内では何の説明もされてませんが、岡田純子さんが緊張の面持ちでソロ曲の1コーラスを歌い終えると有島モユさんが出てきて2コーラス目を二人で歌う演出なんて、ファンじゃないと分からないし「あの時代」を共有したファンでなければその真の価値は伝わらない*1。
さらにその後、公演日が彼女たちの演じた安達妙子の誕生日ということで2人と会場のファンがハッピーバースデーを歌うわけです。プロの演出家は進行のスムーズさとか気にしちゃうのですが、そんなものはファンイベントではどうでもいいんですよ。第二部の全編を通じて「ファンの観たいもの」が最優先されていたのは、いちファンとしてとても嬉しかったです。
選曲も素晴らしかった。
恥を忍んで申し上げますと、1号は個人的に「Long Distance Call」と「君がいれば」の2曲には特に強い思い入れがあり、この歳になって生で聴く機会を得られた感動に思わず曲中に泣きました。隣に座っていた方も別の曲で泣いてました。それぞれにある思い入れに寄り添った優しいイベントでした。
出演声優が企画発起人だった
そして見逃せないのが次のポイントです。
驚くべきことに、当時の出演声優だった方々が「センチを大切に思うファンの一員」として今回の企画を実現してくれたのです。
20年という歳月は長いです。
この期間にリアルアイドルでは「モーニング娘。」と「AKB48」の栄枯盛衰があり、さらに後の世代である「ももいろクローバー」ですら結成10周年を迎えました。
声優ユニットも洗練されて「μ's」と「Aqours」は紅白歌合戦に出場、「THE IDOLM@STER」は容姿と歌唱力に恵まれた有望若手女性声優たちの登竜門となりドーム級の会場で定期的にライブをする時代です。
プロジェクトが立ち上がった90年台後半には新人声優として同じスタートライン*2に立っていた彼女たちも辿った人生は様々で*3、声優として大成した人もいれば志半ばで廃業した人もいる。
彼女たちも今や40代。あまり年齢のことを書くのもマナー違反でしょうが、最年長は50歳を越えています。世間的には“オバサン”と呼ばれる年齢です。
また女性として40歳を越えれば相応のライフイベント(結婚、出産、育児、もしかしたら離婚や親の介護も)があり、MCでも生活環境が様々であったことが垣間見えました。
そんな中20年も前に出演したゲーム作品のために出演キャストの大多数が集まり、発起人としてイベント制作業務をしつつ演者としてパフォーマンスの準備もしてくれた。
CAMPFIREで支援をすると定期的に活動報告が届くので「レッスンしてます♪」みたいなメッセージは読んではいたものの、会場で聴いてはっきり分かるくらいに歌唱用ボイトレの成果が見て取れて1号は衝撃を受けました。
ほとんどの出演者は人前で歌を披露する機会なんてなかったはずです。イベント当日に向けて、真摯に各人ができる精一杯の努力をしてきてくれた事に心が震えました。
ぶっちゃけイベント制作は面倒です。準備だって大変です。
CAMPFIREを利用したことで事務手続きは通常のイベント以上に煩雑だったはずです。
声優イベントなんて声優事務所から「あれもNG」「これもNG」と言われる中、お金を積んでどうにか形にするようなものもたくさんあるわけですよ。
そんな中、お金や出演機会が欲しいだけではとても割に合わない大変な作業をしてくれた。
彼女たちを突き動かし、今回の企画を実現させた原動力はひとえに「センチメンタルグラフィティという作品への愛」だった。
ちょっとクサい書き方ですが、これが第二部を現場で観た1号の偽りない印象です。
「センチ」を好きでいる事を承認される場だった
ここまで書いてきた事と包含関係にあるポイントですが、今回の「センチメンタルグラフィティ20周年スペシャルイベント〜再会〜」がこんなにも特別に心を揺さぶられたのは、センチメンタルグラフィティを好きでいることを承認してもらえる愛に溢れたイベントだったゆえではないかと思います。
客観的に見ると、まあまあ気持ち悪い空間なわけですよ。
出演者はオバサンだし、客席にいるのは(1号を含めた)垢抜けない中高年男性ばかりです。
そんなオッサンたちが必ずしも上手とは言えないパフォーマンスを観て必死で応援したり泣いたりしてるんですよ。
実際、イベントスタッフの大学生とかに地獄絵図だと思われても仕方がない。
でも全然そんなこと気にならないのですよ
これはイベント主催側の作ってくれた「僕たち自身も『センチメンタルグラフィティ』のことを大好きで、同じ気持ちを持って集まってくれた人たちと好きを分かち合いたい」という雰囲気のおかげだったと思います。
出演者のSGガールズは20年前当時と同じように僕らの愛するヒロイン達を背負い表現するアイドルとして熱狂するに相応しい人たちでした。
若い方に当時の空気を伝えるのは難しいのですけど、数多あるギャルゲーの中でも「センチメンタルグラフィティ」はファンを名乗るのがちょっと恥ずかしいという風潮があったのです(検索すれば色々と出てきます)。
1号自身も含めて、20年も経ってセンチのためにわざわざ集まった人たちというのは本当に作品が好きだった人たちなんですよね。そんな人たちが同窓会気分で青春時代を思い返して温かい気持ちになれました。
演目や演出も「センチメンタルグラフィティが好きな人たちが集まる会に相応しいか」をとても真剣に考えてくれていたのです。
描き下ろしにしても歌にしても衣装にしても「このイベントには必要」と思ったから大変でも実現してくれたのだと思います。
センチメンタルグラフィティのことを大切に思っていてくれて、ありがとう。
ちゃんとした歌を届けようと努力してくれて、ありがとう。
キャラクターを意識した可愛い衣装を着てくれて、ありがとう。
思春期のお子さんがいたとしたらごめんなさい。
フィナーレ挨拶のトリとして豊嶋真千子さんが代表で話してくれた「このような場を持ちたいとずっと思っていた」「イベント本番までとても遠く感じられて本当に実現できるか不安になったこともあった」「長い時間を経たにもかかわらずたくさんの支援をしてくれた人たちに感謝します」というメッセージ、言葉にしてもらう前から十二分に伝わっていました。
「愛」がこもったイベントを作るのはとても難しいです。
それは、技術やお金を投入して「作る」ものではなく、パフォーマンスから「勝手に滲み出す」ものだからです。
よもや自分の人生を変えたゲーム作品のイベントで行き会うとは思いもしていませんでした。
現場に立ち会うことができて光栄でした。
結び
1号自身はささやかな支援しかできませんでしたが、人生でも特別に幸せな約2時間を過ごさせてもらい感謝しています。
発起人として並々ならぬ情熱を注いでくれた出演者の皆さま、それを支えてくれたスタッフ関係者の皆さま、クラウドファンディングを通じて「好き」を形にする手助けをしてくれた同志の皆さま、本当にありがとう。
有安杏果さん、おつかれさま。貴女は明日から晴れて部外者です。
有安杏果さま
今までももいろクローバーでいてくれてありがとう。
たくさんの幸せな時間をありがとう。
たくさんの幸せな記憶をありがとう。
貴女がくれた幸せを十分返しきれないままお別れすることになってしまってごめんなさい。
おつかれさま。
明日から貴女は晴れて部外者です。
この先どんな奇跡が起ころうと、貴女は私とももいろクローバーZにとって部外者です。気持ちを通わせる相手でもなければ、同じ夢を共有する同朋でもありません。貴女の居場所はもうここにはありません。金輪際、ありません。
だから、次に会うときは「はじめまして」です。
演者の貴女に会ったら、気に入ればファンになるかもしれません。あるいは、無関心に通り過ぎるのかもしれません。
アルバイトする貴女に仕事先で会ったら、ビジネスライクに接します。若くて可愛らしい女子バイトである貴女にデレデレしていたら、普通の人と同じように気持ち悪がってもらって結構です。
親戚の青年が婚約者として貴女を連れてきたら、・・・さすがに戸惑ってしまうかもしれませんが、まあ祝福できると思います。
そんな機会が私の人生に訪れるかは分かりませんが、ひとりの人間として、貴女が幸せな人生を送ってくれることを願います。
あんなに世間知らずなのに、1人で本当に大丈夫なんでしょうか。守ってくれる人はいるんでしょうか。世の中には悪意を持って近付いてくる人もたくさんいるというのに。芸能の世界で仕事には、特にそういう輩が多いというのに。
部外者になる貴女の人生に、願う以外に何もさせてもらえなくなることが残念です。
せめて、座り込んだ貴女が見送った4人の幸せな姿をたくさん見せられるよう、ももいろクローバーZを精一杯応援しようと思います。まずは4人で迎える東京ドームの10周年記念ライブ、微力ながら盛り上げてみせますよ。
同じ青空の下、どこかで暮らす貴女へも届くとうれしいです。最後まで心の声を絞り出してはくれなかった貴女が、ももいろクローバーZの幸福を自分のことのように喜んでくれると信じて。
ももいろクローバーZ 有安杏果卒業について、いま思うこと
1号です。
逆境のたび強く大きく育ってきたアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。
ももいろクローバーZが息の長い芸能活動ができるよう、微力ながら応援しています。
(ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)
既報の通り明日、2018年1月21日にももいろクローバーZのメンバーである有安杏果さんが卒業することになりました。
ファンの皆様へ|ももいろクローバーZ 有安杏果オフィシャルブログ「ももパワー充電所」
このブログでももクロについて書き始めた2011年には、彼女たちを取り上げてくれるメディアも少なく、まとめサイトのようなキュレーションをしてくれるサイトも未整備でした。
これだけ多くのメディアに取り上げてもらい、これだけ多くの人が有安杏果の卒業について様々な意見を表明するようになったことを嬉しく思います。
1号もこの一週間、仕事に身が入らず有安杏果でTwitterをしていた時間が長かったです。
特に印象に残ったもの、心の整理に役立ったものを紹介します。
ひとりでドアを閉めて。ひとりで名前消して。|フモフモコラム グラマラス
緑推しの著名ブロガーの方です。1号もフモフモ編集長の記事を読んで満足してしまうことが多く、自分でブログを書こうという使命感が薄れてしまったくらいです。この回も名文でした。
卒業発表当日の困惑する気持ちが伝わってきたんですよね。
そう、こんな気持ちだと1号も思いました。
ただ「なぜこんないきなり発表したの?」については、事務所の慰留もあって有安本人が望む形ではなかったのだろうことが以後のインタビュー等で徐々に分かってきました。
有安杏果さん、貴方を嫌いになりました。|hisayonaraのブログ
この記事はとても話題になりましたね。
卒業発表の15日から一夜明けて、id:hisayonara さんに限らず多くのファンにとってフツフツと怒りが湧いてくるタイミングだったのだと思います。
読み返したら追記がだいぶ増えていますね。
1号も有安杏果卒業について、言葉にならないモヤッと感をこの時期感じていました。
様々なメディアに出演して卒業を決断した理由について語る彼女の晴れやかな顔、「普通の女の子の生活をしてみたい」「先のことを何も決めたくない」「もっと成長したい」といった通り一遍のコメント。これらは「ももクロらしくない」なと1号は思っていました。
15日のエントリへ付いたコメントへ返信を書きながら、1号がたどりついた考えはこうでした。
有安杏果卒業について書いたブログへコメント返信していて、この釈然としない気持ちの源泉が「えっ、僕がこんなに愛しているももクロをキミは大して好きじゃなかったの!?」という困惑だったと自分の中でまとまってきました。大丈夫、答えは21日に分かる。(1号)#momoclo https://t.co/e1IVOCcdKW
— コンテンツコンサルタント1号2号 (@con_con1gou2gou) 2018年1月17日
Twitterの140文字では足らないから解説記事でも書こうかと思っていたところで読んだのが id:voleurknkn さんのこの記事でした。
ももいろクローバーZ有安杏果さんの卒業と残酷さについて|生きてみた感想
私の感じていた事が、整然と詳細に書かれていて感服しました。
ももクロについてはしばしばメディアに現れる姿とそれ以外の素の場面とでまったく裏表がない、というエピソードが言及され、ファンたちもそのことを誇りに思っている。実際には、ももクロの運営はすべてをさらけ出しているわけではなく、むしろ見せる部分と見せない部分とをきわめて繊細にコントロールしている。ファンたちが見ることができるのは、ももクロという存在の「ファンタジー」を裏切らない部分だけであるはずなのだ。しかしももクロのファンたちは、その「ファンタジー」をももクロの「リアル」だと感じている。ここに、ももいろクローバーZという存在の魔法があったのだ、と個人的には考えている。ファンタジーをファンタジーとして消費するのでなく、ファンタジーをリアルとして消費するということ。ももクロというのは、ファンタジーのような、でもリアルな存在なのだとみんなが信じていたこと。ここに、ももクロの唯一無二の魔法があったのだ。
このパート、読んでいて心を抉られる思いでした。
有安杏果さんがこの期に及んで辞めると言えてしまった事実は、ももクロとモノノフのアイドル史上最も幸福な関係*1に疑問符を付けてしまった。
でも、有安さんが一年以上まえから卒業を決意しており、またそれ以上前から卒業という決意にいたるような苦悩を抱いていたのだとすれば、これは残酷な状況といわざるをえない。他のメンバーも、スタッフも、ファンもみな信じ切っていたももクロという魔法を信じられなくなったまま、笑顔で活動をつづけなければならなかったこと。これは、残酷だ。ぼくがもっともショックを受けていることの一つは、ももクロには無縁だと思っていた残酷さが、ももクロのど真ん中にじつは潜んでいた、という事実かもしれない。そしてそのことを知らずに、結果としてはその残酷さに荷担しながらももクロという魔法を享受していた、という事実。
先の1号のツイート、文字数の関係で削りましたが「えっ、僕がこんなに愛しているももクロをキミは大して好きじゃなかったの!?」の後に「その、だったらなんかゴメンね・・・」という言葉が付いています。
筆者の方も、この後で「ももクロファンとして、ぼくたちはさらに一段成熟する必要がある」と指摘しています。
有安杏果卒業に関して、1号は二つの心配をしていました。
落ち着いて言語化すると以下のようにまとまります。
ひとつめは、「(5人で完成体だと信じていたのに)4人になってしまったももクロを自分は愛せるのだろうか?」ということ。
ふたつめは、「『ももクロとモノノフのアイドル史上最も幸福な関係』を否定して、その外側へ出てしまった有安杏果をどう遇すればよいのか?」ということ。
ひとつめはすぐに解決しました。
15日にメンバー5名全員が出演した「川上アキラの人のふんどしでひとりふんどし」で百田夏菜子さん、玉井詩織さん、佐々木彩夏さん、高城れにさんの姿を見たら「自分はこの子たちを支えていける」と素直に思えたのです。
ファンとしてもう一弾成熟する必要はあるのかもしれません。それでもこの4人を自分は愛していると思えたのです。
ふたつめは「ももいろクローバーZ 2018 OPENING〜新しい青空へ〜」を明日に控えた今になっても分かりませんでした。ライブ会場で感じた素直な気持ちを明日あらためて書こうと思います。
でも有安を責める気持ちは全く無いんですよね。
そもそも自分とももクロの貸し借り勘定を考えるとファンになった瞬間からずっと「借り過ぎ」の状態(つまり1号が恩返ししないといけない状態)なんです。有安を含むももいろクローバーから向けてもらった親愛に、感動に、相応しいものを返してあげられてない。返すためにライブへ行って応援すると、そのたび借りが増えて帰宅している。
こんなにもらいっぱなしの状態で、有安に「もっと欲しいです」となんて言えませんよね。
よくもまあ、あんなリーダーとメンバーとマネージャーに8年も付き合って付いてきてくれたよな、とも思います。
今日まで頑張ってくれてありがとう。良かれと思って応援したけれど、悲しい気持ちやつらい気持ちにさせていた部分があったら本当に申し訳ない。
2018年1月21日がやってきます。
5日じゃ間に合わないだろうと思っていたLVもAbemaTVの生中継も、実現しました。
たくさんの人がももいろクローバーZのために必死で動いてくれたのでしょう。
1号がブログを書いている今この時間にも、幕張メッセでは夜を徹して設営や準備が進んでいるのでしょう。
これだけ多くの人が動いてくれるのは、ももいろクローバーZがこれまで積み重ねてきたたくさんの笑顔に対するささやかなお返しなのだと思います。
生で5人ライブを見られる幸運を噛み締めつつ、今夜はここで筆を置くことにします。
*1:1号は今もそう思っています。
ももいろクローバーZ 有安杏果さんの卒業発表について
1号です。
かれこれ2年弱ぶりに更新するブログのタイトルが、このようなものになるとは思いませんでした。
既報の通り、本日12時に有安杏果さんが自身のブログにてももいろクローバーZからの卒業を発表しました。
ファンの皆様へ|ももいろクローバーZ 有安杏果オフィシャルブログ「ももパワー充電所」
まだ、詳しいことは分かりません。明らかにされることも無いのかもしれません。
1号自身、気持ちの整理がつかない状態でこの記事を書いています。
ブログを書きはしませんでしたが、1号は1人のモノノフとして変わらずももクロの応援をしていました。
変わったことと言えば、応援8年目にして箱推しから紫寄りの箱推しになったくらいでしょうか。
昨年末も「ゆく桃くる桃 〜第1回 ももいろ歌合戦〜」を現地で観ることができました。
2017年のももいろクローバーZは、これまでで一番“良かった”なと思っていました。
きっと2018年も過去最高を更新してくれる、そんな期待に胸を膨らませていました。
2017年、ももいろクローバーZの活動は本当に充実していました。
国立競技場ワンマンライブという大きな目標を予定よりも大幅に前倒しで達成した後、しばらく迷走していた時期がありましたよね(軽井沢のスキー場は流石に寒かった……)。
要するに「この子たちに、どうやって息の長い芸能生活をさせてあげられるか」の出口が見えなかったんですよね。
その時期を越えて「ゴールデンヒストリー」をリリースしたあたりから視界が拓け、うまくまわり始めたのが2017年だったように思います。
ももクロを近くで支えてくれている人たちが見つけてくれた出口戦略は、雑にまとめると地方営業という芸能界では由緒正しいビジネスモデルだったように思います。1号が真っ先にイメージするのは昭和の大スター・杉良太郎さんです。メディア露出は多くなくても知名度があって各地には熱狂的に迎えてくれるファンがいる。全国のファンを定期的に巡って慈善活動やディナーショーを行い喜んでもらう。そんな感じです。
ももいろクローバーZには、2つの大きな強みがあります。
ひとつは「直接ももクロと触れ合った人は大抵好きになってくれる」人柄。
もうひとつは「全国どこへ行っても1万人前後の人が集まる」動員力です。
2015年にKISSがジャパンツアーを行う際、パートナーにももクロを択んでくれた大きな理由の一つは「ももクロと組めば興業的に失敗するリスクは少ない」とプロモーターが推薦してくれたからだと思います。ももクロの動員力を支えてくれるモノノフ各位は、間違いなく彼女たちの支えになっています。
地方営業モデルは、ももいろクローバーZの強みにとても良く噛み合っていました。
ももいろクローバーZ ジャパンツアー「青春」が全国47都道府県を巡ったり、春の一大事を自治体とコラボする地域振興イベントに衣替えしたのも、地域振興の担い手としての実績作りだと思います。(実際、スターダスト・プロモーションはイベント系の展示会に出展して自治体へアイドルによる地域振興を売り込んでいたりします)
ライブの前後に地元小学校や企業、施設などを積極的に慰問するようになったのも、地元で応援してくれる人を増やすための活動だと思います。カメラが回っていようと回っていなかろうと変わらない彼女たちの誠実な振る舞いは、直接会った人の心を掴んでいると思います。
↓ こんなこと言われたら好きになっちゃいますよね! ↓
ももクロ百田さん撮影秘話その1:百田さんと店員との集合写真を撮影する時、木乃幡の勤続年数20年のベテラン社員と軽く挨拶。そして百田さんがベテラン社員の手を見て「うわ〜仕事されてる手だ、きれい」と一言。うちの社員「働いてて良かった、思い残す事は無い」と満面の笑み。(木乃幡1号) pic.twitter.com/PWltdaS41F
— もち処 木乃幡 (@konohata4310) 2017年11月15日
ここ数年、ももクロの活動が安定するとともに離れていったファンも少なからずいました。それは1号も肌で感じましたし、そのことについてメンバーがMCで不安を口にした現場も見ています。
でも直接会ってファンになってくれた人たちは10年、20年経ってもももクロのことを好きでいてくれると思うのです。子供番組『ぐーちょきぱーてぃー』を開始したのも、下の世代から新たなファンを作ろうという意思の顕れだと1号は感じています。
刹那的なギャラの多寡ではなく、10年先20年先のももクロにとってプラスかどうかで仕事を択んでくれる運営スタッフに1号は感謝しています。
将来「僕は『ぐーちょきぱーてぃー』新規です」とか「子供の頃に頭をなでてもらったことがあります」と話すファンがライブ会場にチラホラ出てくるようになったら嬉しくて泣いちゃうな、と1号が思う由縁です。
その一方で個人活動にも各々のカラーが出てきた2017年でもありました。
「嵐のように個人でも活躍できるグループ」として各人の適正や希望に応じて成長する場を用意してくれた運営スタッフに1号は感謝しています。
件の有安杏果さんについてはソロライブ「ココロノセンリツ」を成功させて、シンガーソングライターとして大成する道もあるかもしれないな――そんな風に思っていました。有安杏果さんはaikoさんやYUKIさんのような活動がメインになって、他の4人もソロ活動の比率が増え、5人での活動が減るかもしれない。でも、年に1度くらいは全員で濃密なライブをしてもらえたら嬉しいな、そんな風に思っていました。
まさか、まさか卒業発表が先に来るとは夢にも思っていませんでした。
熱愛・結婚・産休、そんなライフイベントは幸せな人生を送る上でむしろ応援したいと思っていましたが、それはあくまで「帰ってきてくれること」を前提にしていました。
ももクロクローバーのメンバーは、もはや欠員補充できるものではありません(1号はそう思っています)。
また、役割分担の面でも5人のうち1人が欠けるダメージは計り知れません。
でも、そんな事は有安杏果さん本人の方がよっぽど分かっているはずなんです。
分かった上で、決断したのでしょう。
有安さんの心の内は、本人以外の誰にもわかりません。
ただ、更新された有安さんのブログに付記された写真は晴れ晴れとしていて幸せそうな姿が写っていますよね。
メイクも薄く、「ももかくど」*1でもない、飾らない雰囲気の写真を大事な報告用の写真として択んだことに意味があるのかな、と思いました。
ここまでとりとめもなく書き連ねましたが、また気持ちの整理がついたら続編記事を書くかもしれません。
とりあえず今日のところはココロノオトを聴きながら仕事に戻ります。
*1:彼女の自撮りは常に同じ角度・同じ構図で投稿されることから「ももかくど」といじられています。反面、彼女の容姿に関するコンプレックスの顕れでもあると1号は思っていました。