早見あかりが、ももいろクローバーを脱退した理由について(その3)
1号です。
青春してるアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。
ももいろクローバーZのNHK紅白歌合戦出場を、微力ながら応援しています。
(ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)
昨日のさいたまスーパーアリーナ公演の一般発売も即完売、1号を含めかなりの難民が出ている模様です……
さて、前回からの続きです。
前回は早見あかりがももいろクローバーから脱退について「自分には他の道があるんじゃないか」と語るに至った背景を「環境の変化」から書きました。
今回は「自分はアイドルに向いていないんじゃないか」の方についてです。
●身体が弱い!&歌が苦手!
「あかりんへ贈る歌」は、早見あかりが脱退した「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた〜」第2部で彼女へのはなむけとして歌われたものです。
その歌詞の中に、こんな一節があります。
歌が苦手で、
身体弱くて、
たくさん悩んでいたけど
この歌は「行くぜっ!怪盗少女」や「Z伝説〜終わりなき革命〜」を手がけている前山田健一が作詞作曲しています。作詞にあたり、早見あかり以外の5人のメンバーにインタビューをして、その内容を盛り込んでいるそうです。歌詞の一行一行に、涙を誘うチカラがあります。
<参考:前山田健一ブログ「ヒャダインのチョベリグ★エブリディ」ライブ翌日のエントリ>
愛されてますよね、ももいろクローバー。ちなみにCD発送前後の記事も素敵です*1。
なにぶん1号がももいろクローバーを追い始めた時期より前の事なので生で観ていたわけではありません。
でも、早見あかりが「身体が弱くて、しばしばライブをお休みしていた」「(ダンスは好きでも)歌が苦手で、ソロパートをラップ担当にしてもらっていた」のは事実のようです。
「ココ☆ナツ」の各メンバーソロパートが着うた配信された音源を聴きましたが、早見あかりパートは「……なるほど」という感じでした。
歌って踊れる可愛いアイドル像と、実際の自分との落差を早見あかりが感じていたとしても不思議ではありません。
●でかい!
早見あかりの身長は公称165cmです。
AKB48の最高身長が篠田麻里子の168cmなのを考えると、アイドルとしては高身長といえます*2。
「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた〜」第2部のラスト、メンバーそれぞれが思いをぶつけ合うパートで、早見あかりは有安杏果とこんなやりとりをしています。
早見「〜杏果が踊ってる所をみると、私は自分の踊りがドスンドスン見えるんですよ〜」
実際、早見あかりの踊りは機敏に動く有安杏果や激しく動く高城れにのそれと比べると振りが必要最小限で、どこか縮こまった印象を受けました。1号は某掲示板で早見あかりが「ダンスをサボっている」と批判されているのを観たこともあります。
ちょっと早見あかりがももいろクローバー脱退後、前述の前山田健一が「ヒャダイン」名義で歌手としてリリースしたCD「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」のPVにゲスト出演している映像を観てみてください。
自分よりも大柄な前山田健一の横で踊る早見あかりは、ももいろクローバー時代よりも自由に、溌溂としています。
これを観て1号は「ああ、この娘は踊りをサボっていたんじゃなく、他の5人より“ドスンドスン見えてしまう”事が気になってたんだ」と感じました。
「身長が高いから目線を下げるために猫背になる癖がついちゃった」と話す女性が1号の知り合いにもいました。
「高身長にコンプレックスを持つ女の子が、自分より身長の低い男の子を好きになる」というテーマで人気少女マンガが作れてしまうくらい、切実な悩みなのだと想像されます。
モデルの仕事では長所となる高身長も、アイドルとしては不向きな短所だ……そんな思いがあったとしても不思議ではありません。
●握手会での不人気
この件については、早見あかりが脱退をファンに報告した2011年1月16日の直後、2011年1月19日深夜に放送された『水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)*3で山里亮太が語っています。
1号もこの放送はリアルタイムでTwitterのタイムラインを眺めながら涙目で聴いてましたが、握手会に触れた山里亮太に対して「よく切り込んだな」とツイートしている方がいたのが印象的でした。
探せば音源があるでしょうし、クイック・ジャパンにほぼ全文が書き起こされて掲載されているので、まだ聴いたことがない・観たことがない方はぜひ触れてみてほしいです。
当時の1号は知らなかったのですが、“CD1枚購入につきメンバー誰かと握手ができる”というタイプの個別握手会において、早見あかりは目に見えて他のメンバーより列が短かったのだそうです。
イベント中は気丈に振る舞えても、舞台裏ではしばしば泣いていたというエピソードには、脱退から半年が経った今でも胸がしめつけられる思いがします。
ここからは1号の想像ですが、1番後に入ってきた有安杏果より握手会の列が短いという事実は、早見あかりにとって相当にショックだったのではと思います。
ももいろクローバーに下積み時代から立ち会い、グループへの貢献度も大きく(←ちなみにこれが次回の記事のテーマです)、容姿の面で特段の見劣りしているとも思えない。彼女にはそんな自負があったはずです。しかし目の前に広がるのは「6人のうち自分だけ明らかに短い握手会の列」だったとしたら、切ないですよね。
しかし、1号の思うに早見あかりは決して不人気だったわけではありません。
これは「CD1枚購入で6人のうち誰か1人と握手できる」という個別握手会の仕組みとの相性の悪さが原因ではと思っています。
握手会の目的は、端的に言うと1人の顧客へ複数枚のCDを買ってもらうためです。いわゆるAKB商法ですね。
ただ顧客にとってCDは本来1枚あれば十分なものなので、1枚だけ買う人だって多い。
そうすると、自ずと「1番好きなメンバー」を一人だけ選んで握手会の列へ並ぶことになります。
この1位総取りの人気投票システムでは、2番目に好きと6番目に好きの差は考慮されません。
早見あかりのしっかりとした性格や凛々しい感じの容姿は、評価されていても1番にはなりにくいポジションやキャラクターを彼女に与えてしまいました。ギャルゲーで例えるなら、早見あかりは“メインヒロイン”タイプではなかった。
もし、好きなメンバー上位3人選んで、
【1位:3ポイント/2位:2ポイント/3位:1ポイント】
のように投票できるルールで人気投票ができたなら、早見あかりの評価は他のメンバーに見劣りしなかったかもしれません。
でもそんな投票は実際には行われなかったし、行えたとしても彼女にアイドルとしての自信を持ってもらえたかも定かではありません。
あと1回、続きます。
最後は「早見あかりが抱えていた負担や重荷」について、書こうと思っています。
<次回記事へ>
【早見あかりが、ももいろクローバーを脱退した理由について・目次】
第1回(概略)
第2回(「女優志望」の実情)
第3回(アイドルに向いてない発言の背景)
第4回(過大な負担・中野サンプラザ公演前の雰囲気)