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ももクロ夏のツアー神戸&名古屋公演についての記事を客観情報と主観情報で分析してみた

1号です。
最近Yahoo!ニュースのトップ記事でも取り上げられるようになってきたアイドル、ももいろクローバーZ が私は大好きです。

ももいろクローバーZNHK紅白歌合戦出場を、微力ながら応援しています。
ももクロ関連記事における1号は総じてキモいけどご容赦ください)


本業に追われて更新が滞っていましたが、どうしても書きたいことがあったので更新します。
ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive 2012 Tour」神戸公演と名古屋公演のアレについてです。

「モノノフ」のマナーが悪すぎる? ももクロのライブで「着席」の新ルール : J-CASTニュース
「ファンが胸を揉みまくっていた」ももクロのライブで痴漢事件!? - メンズサイゾー

ようやくヘッドラインからは落ちたものの、Yahoo!ニュースに「マナー問題?ももクロLIVE異変」という不名誉な見出しで丸1日以上掲載されてしまいました。
これについて書きたいなあ、と思った次第です。


情報リテラシーの基本“客観情報”と“主観情報”の峻別

情報には検証可能だったり事実である蓋然性が高いと判断できる“客観情報”と、個人的な感想や憶測に基づき第三者からは別の見え方をしうる“主観情報”があります。
これは1号が仕事で情報を仕入れる際、常に心に留めていることです。

上記の記事から収集できる情報を、客観情報と主観情報に分けてみます。

【客観情報】

  • 「(7/14の神戸公演の)大盛り上がりとなったライブ終盤、代表曲の一つ「ココ☆ナツ」を歌っている最中にメンバーたちが客席の間を駆け抜けるパフォーマンスを披露。」(メンズサイゾー
  • 「(その演出で)曲が終わるまで玉井はステージに戻れず」(メンズサイゾー
  • ももクロの衣装を担当する米村弘光氏はライブ後に自身のTwitterで「モノノフ(※ももクロのファン)の笑顔は…最高でした…(中略)ただ…正義感を放りかざすつもりはないですが…ほんの一部の心無い人の行為は…本人達を怖がらせてしまう事も事実です。このままだと…できなくなってしまう可能性もあるかも…デス」(原文ママ)と発言。」(メンズサイゾー
  • 「客席通路は人がやっと擦れ違える程度の幅しかなく、フェンス等も用意されていなかったため、手を伸ばせば容易に触ることができた。」(メンズサイゾー
  • 「2012年7月16日に愛知県の名古屋国際会議場で行われたライブで、少し変わったルールが導入された。メンバーのブログによると、ライブ中にメンバー達がステージを離れて観客席の通路を歩くことがある。その間、起立していた観客は席に座らなくてはいけない。着席中は、チアリーダーの動きのイメージで手を振りながら「エアーボンボン」でライブを楽しむのだという。着席と起立のタイミングは、会場にあるLEDモニターで表示する。」(J-CAST


【主観情報】

  • 「(7/14の神戸公演の客席を通る演出での)ハイタッチなどのスキンシップであれば問題ないが、このボディータッチは度を越していたらしく」(メンズサイゾー
  • 「会場にいたファンたちのネット書き込みによると、「しおりん(※玉井)は顔や腕やオッパイを触られていた」「小太りのファンがニヤニヤしながら胸を揉みまくっていた」「痴漢した奴らは『触らな損やで』と言っていた」といった許しがたい行為が繰り広げられていたようである」(メンズサイゾー
  • 「さらに「しおりんはステージに戻ってから鼻を押さえていた」という証言もあり、ファンの手が顔に当たって負傷した可能性もありそうだ。」(メンズサイゾー
  • 「この言葉からも、玉井をはじめとしたメンバーたちが痴漢行為に恐怖したことがうかがえる。」(メンズサイゾー
  • 「(ルール変更は)マナーの悪いファンが原因だとする説もある。」(J-CAST
  • どこまで本当かは分からないが、この日のライブでもメンバーが観客席の方に降りてくるという演出があり、その際、通路脇にいた観客がメンバーを触るなどした。」(J-CAST

どうやら「神戸公演で玉井詩織が時間までにステージへ戻れず、その原因はモノノフに道を阻まれたからである。その影響で、名古屋公演からはメンバーの客席移動中はモノノフも着席するようルール変更があった」までは事実のようです。

1号もNHKホール公演を映画館の3Dライブビューイングで観ていたので、通路を疾走するメンバーに手を伸ばしハイタッチを交わそうとするモノノフたちの姿はカメラを通じて目撃しています。

一方で「道を阻まれた⇒痴漢行為があった」のロジックには飛躍があるように感じます。
いずれの記事も裏の取れないネットの発言を元に書かれていて、痴漢行為が絡むと伝聞表現(らしい、ようだ、という話もある)が混ざります。

というわけで、1号は(モノノフの心意気を信じたいという気持ちもあり)痴漢行為があった、を事実と決めつけるには根拠が希薄なように感じています。

良識と心意気のあるモノノフさんにより制作された総統動画が非常によくまとまっていたので、併せてご覧いただくのがよいと思います。オススメです。


■モノノフはどうすればいい?

今回の騒動が拡散してしおりんのブログに励ましのコメントが付いているようです。
先の総統動画でも言及があったように、1号もブログに励ましのコメントをするのは応援の方法としては良い手とは思えませんでした。

少なくとも玉井詩織自身やスターダストプロモーション側が「痴漢された」と表明していないということは、「痴漢行為を事実として認識してほしくない」ということなのだと1号は受け取りました。
なにより“痴漢されたんだって?”と話しかける行為は、好きな女性に対するコミュニケーションとしてはあまりよろしくないと1号は感じています。


でも、そんな彼女たちのためにモノノフができることはあると思うのです。
たとえライブ会場で直接声を届けることが難しくなっても、出演番組を全部チェックしきれなくなっても、彼女たちを応援したり手助けしたりする方法はあると思うのです。


もし本当に「ファンが増えてマナーが悪くなってきた」のであれば、マナーについて知っている人が教えてあげればよい。
マナーが悪いとされる人も、単に知識や社会経験が足りないだけかもしれません。そうであれば改善の余地は十分にあると1号は思うのです。
だって、ももいろクローバーZを応援したい気持ちはみんな同じはずなのですから。
(実際このエントリも、マナー啓蒙活動という側面があります)


ももいろクローバーZ最大の美徳はファンの前で営業スマイルを超えた笑顔を見せてくれる所だと1号は思っています。
そんな彼女たちの笑顔を陰らせてしまうような行為、モノノフを信じてもらえなくなるような行為は、結果的にファンにとって不幸なことだと思います。

彼女たちがモノノフを信頼してくれる限り、1号はそれに応えたいし応援したいです。
(ネガティブなニュースばかりが流れるとNHKさんの心証も悪くなっちゃますしね!)



(追記)
週刊少年マガジン 2012年7月18日号 NO31

「3号連続ももクロ祭」実施中の週刊少年マガジンで連載中の『AKB49〜恋愛禁止条例〜』の今週掲載分が非常によかったです*1
ももいろクローバー知名度を一気に上げたTOKYO IDOL FESTIVAL 2010でのライブを思い出させる内容で泣けました。

あの時の笑顔を、できるだけ長く観ていたいと1号は願ってやみません。




*1:このところ主人公たちが完全アウェイのライブに客演するストーリーが展開されており、今週号がクライマックスでした。